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優等生

5年生で東京に帰ってきた私は、転校生として迎えられた。

担任の教師が「北海道から転校してきた」と言った事で、私のあだ名は「くま」になった。

私は「くま」と呼ばれる事が嫌で仕方がなかったが、どうすることも出来ない。

友達は直ぐに出来たものの、何故かどこか馴染めない所があり、6年になった時、母より中学受験の話が出て、飛び付いた。

無事に某女子中学に入学が決まった時、「くま」というあだ名を捨てて、今までと違う自分を出す決心を固める。

回りの皆が賢く見える、新しい環境の中でひたすら勉強した。

成績もクラスで5位以内をキープ。

生徒委員もクラスの推薦でなり、まさしく優等生。母は父母会に行くと、嬉しそうに帰ってきたものだった。

俗に言う、優等生の道をまっしぐら。

ある時成績がやっと5位から3位に上がり、大喜びで父に成績表を見せた。

「5位から3位に上がるよりも、1位をキープする方が大変な事だ。追ってくる者に追い越されない努力は並大抵の努力ではない」と一言。

誉めて貰いたかった。

私は「良く頑張った」の一言だけが欲しかったのだ。

そんな時、今に見ていろ!と頑張るか、すねるかだ。

私は後者の方で、「勉強なんか!」と思う根性が曲がった道を選んでしまう。

それから優等生の看板はおろし、父母会にも形見の狭い思いをさせる生徒となる。

 

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2003/07/12