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家 出

高校時代、友達関係のもつれで学校に行きたくなくなった。

1つ嫌になると全てが嫌になる。

家にも居たくないと思った時、1人暮らしの友達の所に逃げ込む計画を立てる。

計画は実行された。

親の知らない友達の所に着き、ほっとして何時間か経った時電話が鳴った。

なんと知るはずのない母からの電話にびっくり!

私のメモ書きから捜し出したという。

母親の凄さを思い知らされた。

結局1日も家を空ける事無く引き戻される。

学校を辞めて夜間に移りたいと両親に訴えるが、理論的に私の甘さを指摘される。

その日はおとなしくしていたものの、まだ家出を諦めた訳ではない。

次の日再びチャレンジする事になる。

夕方ちょっとした隙を狙って、家を飛び出す。

ふと後を振り替えると、父が追い掛けて来るではないか!捕まったら大変!

全速力で走り、父の姿も見えなくなって、1週間位家に戻らなかった。

家に戻った時、怒る事無く「お帰り」の一言と嬉しそうな笑顔だった。

父が留守の時、母から「あの時貴女がお金を持っていないと大変だ!」と言って、自分の財布から1万円札を握り締めて追い掛けたと言うのだ。

止めても無駄なら、最低限度のお金をもたせてやろうという父の気持ちが、私には悲しい程の愛情を感じた。

後から追ってくる父の姿を、私は今でも忘れることが出来ない。

 

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2003/07/12